良い動物病院の見分け方は?愛猫のために後悔しない選び方

日常
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病気・怪我・去勢・避妊・健康診断・ワクチン接種など、ペットを飼ってる人なら誰しも一度は動物病院のお世話になったことがあると思います。中には緊急を要することもあり、信頼できる病院選びは何よりも大切ですよね。

そこで今日は猫を飼っている姉と私の体験を元に、「8つの良い動物病院の見分け方」についてお話したいと思います。

病院を変えたきっかけ

まずは私が動物病院を変えたきっかけについてお話させてください。
興味ない方は良い動物病院の見分け方まで飛ばしてね!

我が家では、♂雄(エコル)・♀雌(ニコル)の2匹のベンガル猫をお迎えしました。しかし、数日後には脱毛が見つかり、下痢や血便などの症状もあって病院へ行くことに。

病院を受診したその3日後の出来事です。

朝起きると床に嘔吐物があり、近くには一滴ポタっと血が。この時、血便の症状はニコルだけだったのと、朝ご飯も食べなかったことから嘔吐したのはニコルと判断。営業開始時間に合わせてすぐに病院に電話しました。

病院から言われたまさかの一言

電話口に出た女性に状況を説明すると「確認します」と言われ保留に。その後、先生と変わったのでもう一度状況を説明すると耳を疑う驚きの一言を言われました。

えっと~、カルテがなくてですね…
薬って何が出てます?

…え?

3日前に受診したばかりなのにカルテがないってどういうこと?
保留で待たされた時間は何だったの?
もしあるんだとしたら、カルテを手元に用意してから先生に変わるべきなのでは?

いろいろな思いが頭をぐるぐるしました。

が、とりあえずニコルのことが最優先だったので、処方された薬や受診時の症状、現在の状態を説明したところ「一旦様子を見てください」とのこと。電話を掛けたときにはすでに、ニコルはいつも通り元気な様子でエコルとじゃれあって遊んでいました。

いつも通りじゃれあって遊んでいるなら大丈夫。
嘔吐が続いたり、お昼ごはんを食べないようだったら栄養剤を打つから連れてきて

と。
血が垂れていたことについては

下痢だと出血はよくあることだから

と言われました。

しかし、電話を切った後も不安で不安でしかたない私。同じく猫を飼っている姉に相談しました。

まぁ1回吐いただけじゃすぐ来てとはならんのかもね。連続で吐き続けてたら危ないけど。。

前にうちの子がゲェゲェ吐いたときは、じっとしてたり、丸まったりしてた。本当に具合悪い時は元気ないからすぐにわかると思うよ!

確かに今のニコルは走り回っていてぐったりしている様子はまるでなし。緊急性はないとわかり、ようやく少しほっとしました。

その後、お昼には食欲もあり、吐いたりすることもありませんでした。大事に至らなくて本当に良かったです。

カルテがないなら行く意味もない

今回、電話口に出た先生は声からして、もしかしたら「診察した先生と違った?」のかもしれません。
(診察した先生だったらそれはそれで大問題ですけど…)

そうだとしても3日前に受診しているのに、すぐにカルテを手元に用意できない対応の遅さには呆れました。
(保留で待たされた意味って…)

年齢も性別も猫の種類もわからないなら、どこの病院に行こうと同じ。
これが病院を変えたきっかけです。

実は、病院に対して不快な気持ちになったのは初診時からでした。

ネットの口コミは当てにならない!

みなさん病院を決めるとき、何を参考にして決めますか?
実は最初に受診した病院は、Googleの口コミを見て決めたんです。

口コミには…

先生を始め、スタッフがみんな親切!

名医なので県外からくる方もいる。

腕があるのに価格も良心的。

…こんなものがズラズラと。

スタッフの雰囲気が良いこと、先生の腕があること、って受診の決め手になる最大のポイントではないでしょうか?

さらに家から近いこともあり、悪いところが一つもなかったんです。

口コミとはまるで違う病院の雰囲気

最初の違和感は電話をかけたときから。
声に覇気もないし、かなり不愛想。。

まぁ電話口だしそう感じただけだろうと、この時は思いました。
しかし、実際に行ってみると…

受付の人は電話口通りの不愛想。
連れてきたのはまだ3ヶ月にも満たない子猫だというのに、スタッフ誰一人声掛けはなし。
看護師は終始無言で子猫をただただ捕まえているだけ。

診察代の上でも暴れず鳴いたりもしない我が子猫。
動物病院って「いい子だね、頑張ろうね!」とか優しい声かけをしてくれるものだと思ってました。
(私の理想が高すぎるのか…?)

あまりの業務的な冷たい対応に、この人たちみんな「動物好きじゃないんだろうなー」って。

そんな時に先ほどのカルテ紛失事件があり、病院を変えようと決意したんです。

ネットの口コミにはステマが存在する

とは言え、受け取り方は人それぞれ。その病院の雰囲気や施術内容に、納得のいく人・いかない人がいて当然です。

しかし、ネットには良い風にしか書かれていないステマが存在することを忘れないでください。

名医…なんて書かれてましたが、どの獣医師が診てもわかるような病気をその病院では見落とされていました。
(後ほど記事にしたいと思います)

誰が書いたかもわからないネットの口コミだけを鵜呑みにするのは危険です。

参考にするなら身近な人の口コミを

口コミを参考にするなら身近な人から情報収集するのがベストです。もちろん教えてもらった病院が必ずあなたとペットに合っているとは言い切れません。

しかし、同じワンちゃん・ネコちゃんを飼っている人から聞く病院の雰囲気は信ぴょう性も高く、相違も少ないはずです。私は同じく猫を飼っている姉の意見がとても参考になりました。

8つの良い病院の見分け方

ねるこ

動物病院って声掛けしてくれないのが普通なの?

いやそんなことはないw
今まで行って良かった病院はみんな声かけはしてくれたなぁ。
うちの子は病院だと猛獣になっちゃうけど、行きつけのところは「怒らないで~」っていつも優しく声をかけてくれるよ~!

姉の意見を参考にしながら動物病院探しをしたところ、ようやく信頼できる病院に出会えました。

良い動物病院には8つの共通点があったので、その見分け方をご紹介します。

①動物がいる

雰囲気の良い病院にはワンちゃんやネコちゃんなど看板動物がいることが多かったです。実は姉の行きつけ、私の行きつけ、他にも良いと感じた動物病院の共通点の1つでした。

もちろん絶対とは言い切れません。しかし、普段からペットを可愛がっているためか、愛猫への接し方が優しく“本当に動物が好きなんだな”と感じる優しい先生やスタッフが多かったんです。

なので、私は動物病院選ぶ時、必ず看板猫ちゃんがいる病院も候補に入れてます。何より受付をのそのそと歩いてる猫、待合室でちょこんとおりこうさんに座ってる犬がいるだけでとっても癒されますよ。

②電話対応が良い

第一関門である電話での印象が少しでも悪かったら行かないが吉◎行っても電話と相違がないことが多いです。

足を運ぶことはペットも飼い主も労力を使います。無駄な労力を消費しないためにも、さっさと別の病院を探して電話しましょう。

③ペットへの接し方が優しい

先生や看護婦さんが優しく声を掛けてくれたり、励ましてくれたり、頭を撫でてくれるとペットにも優しさが伝わって安心します。今お世話になっている病院では、行くとすぐに看護婦さんが駆け寄って我がにゃんずに「こんにちは~」と声をかけてくれるため、エコルもニコルも病院を怖がりません。
(もちろん病院が苦手な性格の子もいるので一概には言えないです)

愛情を持って優しく丁寧に接してくれる病院なら安心して任せられますね。

④目の前で処置してくれる

大きな手術以外の処置は付き添いをさせてくれる病院が信頼できます。別室で行う場合、研修医や看護師に任せていたり、雑な扱いをされている場合も。

実は姉の猫が病院嫌いになったのも、以前通っていた病院で別室で爪切りをされるようになってからとのこと。問題なくても飼い主がそばにいないだけで猫は極端に不安になるものです。

ペットや飼い主の不安を考え、オープンな診察をしてくれるところを選びましょう。

⑤診察が丁寧でわかりやすい

先生の話が一方的ではなく、こちらの話にしっかり耳を傾けてくれるか、専門用語ではなく、私たちにわかるように説明してくれるかは大切なポイントです。1回聞いただけでは理解できないような難しい病気だってたくさんあります。

そんな時、嫌な顔をせずわかるまで丁寧に説明してくれる先生なら安心できますよね。また、病気や怪我以外のところも毎回体の隅々までチェックし、時間をかけて診察してくれる先生は信頼できます。

⑥良心的な料金

動物病院の場合、治療費などの料金は自由に決められるため病院によって様々です。ペットは人間のように健康保険証がないので全額自己負担となり、治療費は高額になることも。

平均的な治療費よりも高過ぎるところは飼い主への負担もそれだけ大きくなります。高額な検査などは先に説明してくれたり、相談して治療の方向性を決められる先生だと安心できます。

また、病院のHPでワクチンや避妊&去勢の料金などを先にチェックしておくとその病院の費用感が掴めます。最近ではYouTubeやSNS、ブログなどで愛猫&愛犬の治療に掛かった施術内容や費用を公開している人も多いですよね。

そういったところから情報収集をし、掛かりつけの病院の費用感がどれくらいなのか比較してみるのも良いでしょう。

⑦診断書&治療費の明細をくれる

病院によっては検査の結果は口頭だけのところがあります。こちらでもきちんとわかるように診断書や治療費の明細を発行してくれる病院は良心的です。

診断結果もらっておけば、別の病院に行く場合もスムーズですよ。

⑧清潔感があり、設備が充実している

ズボラな診察をするところは、表面にもそれが表れます。不衛生な病院だと他の患者のノミ・ダニをもらったり感染症になるリスクも。

隅々まで掃除が行き届いているかも重要なチェックポイントです。いつ行ってもキレイを保っているなら感染対策にも気を使っている病院と言えます。

また、設備が充実している病院ほど治療の幅は広がります。前もってHPなどでどんな設備があるのか見ておくと良いでしょう。

病院を決める前に忘れずチェックしたい項目 

きっと病院探しにはいくつも候補が出てきて悩むはずです。そんな時、まずは自身のライフスタイルに合った病院かチェックしながら絞っていきましょう!

通いやすい距離

地方に住んでいる私は、車で15分前後で行けるところから絞っていきました。病院でお世話になる場合、緊急なことも多いです。

近ければ近いに越したことはありませんよね。愛猫の負担を軽減するためにも、まずは身近なところから見つけていくのがおすすめです。

診療時間が長い

診療時間が19時や20時など、なるべく長くやっている病院だと遅い時間に何かあっても連れて行けるので安心です。

休診日と行きたい日が干渉しない

緊急時以外のワクチン接種などで連れて行く場合、私は仕事の都合上土日になるため、週末でも開いている病院を選びました。平日休みの人は、週末休みの病院を選ぶと予定が組みやすくなります。

夜間診療の対応

出来ることなら掛かりつけの病院が時間外の緊急時や夜間診療の対応をしているところだと心強いです。しかし、一般的にそう多くはありません。

万が一のために、あらかじめ夜間の救急外来を行っている病院も見つけておきましょう。

ペット保険の窓口清算ができる

自分が加入しているペット保険と連携している動物病院であれば窓口清算ができます。窓口清算ならお会計時に保障に応じた差額のみの支払いになるため、その場で支払う費用が減額されます。

病院が対応してない場合、治療に掛かった費用を全額支払った後、請求書を保険会社に郵送し、後日口座へ保険金が振り込まれることになるため、一時的な負担が大きいです。もしもペット保険に加入しているなら、その保険に対応している病院か必ずチェックしましょう。

大切なのはあなたと愛猫にとってベストであること

今回は私が思う良い動物病院についてお話させて頂きました。愛猫を大切に思う気持ちはきっと誰にでも通ずるものがあると思ったからです。

しかし、一番大切な事は他の誰でもなく
“あなたと愛猫ちゃんにとって良い動物病院なのか?”、ということ。

ネットに載っている「良い病院」とあなたが感じる「良い病院」はイコールではありません。

まずは電話口の対応を見てから、足を運んでみること。
わからないことや疑問があったら、納得いくまで先生と話すこと。

そして、少しでも気になることがあるなら
信頼できる病院に出会えるまで探し続けること、です。

病院選びは労力も使うでしょう。
でも、後悔してからじゃ遅いことはきっとわかっているはずです。

大切な我が子を守れるのはあなただけ!

信頼できる病院に出会えることを心から祈ってます。

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