いつも窓から、外の景色を眺めている愛猫。わが家では完全室内飼いですが、外で一緒に遊べたら室内のマンネリを解消してあげられるのに…なんて思っていました。とはいえ、猫は家に懐くという言葉がある通り、犬のように外に連れまわすのはストレスが大きくなる可能性も。
そこで、自宅のベランダに安全ネットを張って猫が遊べるようDIY!
業者だと4万円かかるところ、7,738円で完成させることができました!
今まさにベランダで猫と遊びたいと考えている人のために
こちらについて解説します。
きちんと落下&脱走防止対策ができれば、猫と一緒にベランピングもできますよ。抜け毛が増える換毛期の時期も、ベランダでブラッシングできて便利です。
「ネットを張ってしまうと、布団が干せなくなるのでは?」と心配している人ために、対処法も合わせてご紹介するのでぜひ参考にしてみてくださいね。
ベランダの脱走防止に必要なアイテムと費用
当然ながら猫が脱走してしまうスペースには、すべてネットを張らなくてはいけません。うちのベランダでは3か所必要だったのですが、業者にオーダーするとなんと4万円以上…!!←白目
もっと費用を抑えられないかネットで取り付け方を調べたところ、DIYガチ初心者の私でも全然いけそうだったので自作することにしました。
脱走防止に必要なアイテムと、かかった費用は以下のとおりです。
計6,338円+送料1,400円=7,738円
すべてAmazonでそろえましたが、送料を除けば約6,000円なので業者に依頼するより格安でした!
失敗しない道具の選び方のコツ
スムーズな取り付けや見え方を考慮するためにも、それぞれ選び方のコツがあるのでご紹介します。
ネットは暗い色のほうが目立ちにくい
景観を気にする人は、黒やブラウンなど暗めな色のほうが目立ちにくいです。一見見えにくいように思う白や透明は、光を反射して意外と目立つので注意。そのため、わが家ではちょうどほしいサイズがあったこともあり、ブラウンを選びました。
また転落防止ネット・安全ネットなどで検索すると、太くてしっかりしたネットが見つかりやすいですよ。鳥よけネットだとひもの細いものが多かったので、猫が引っかいたときの耐久性が心配でした。
ネットを張りたいスペースの縦・横を測ったら、必要な長さよりも大きめを買うのがポイントです。というかオーダーではないので、なかなかぴったりのサイズを見つけるのは難しいかと思います。
たとえば、うちでは横165cm×縦128cmだったのですが、ちょうどよい大きさがなかったので2m×2mを買いました。長すぎるぶんには束ねてつけられるので、問題ありませんよ。
見た目に統一感を出すなら、同じ大きさの網目を選びましょう。うちでは、1か所大きなサイズが必要だったのでメーカーがそろえられず、25mm角と同じ大きさの網目を選びました。
さらに、どこを切ってもほつれない有結節ネットだとなおよし。縦糸と横糸が結ばれているので、好きな場所をカットできます。万が一猫が爪を引っかて破けても、穴の広がりを食い止められるのもよいところ。とはいえ、大きめネットでも切らずにつけられるので必須ではありません。
ボンドは屋外に使えるものを選ぶ
金具をベランダに取り付けるためには、屋外OKの接着剤を使ってください。私は水や熱に強く、屋外でも使える「ウルトラ多用途SU」というボンドのクリアを使用しました。
10ml・25ml・120mlがありましたが、しっかり固定するためには1回でたっぷりと使うので、大きめの容量を選んだほうが確実です。最初は120mlだとデカすぎたか!?とも思いましたが、3か所にネットを張って3分の2くらいは使ったので大きめを買っといて正解でした。
マウントベース&結束バンドセットは多めに用意
ネットを取り付けるためのマウントベース・結束バンドは多めに用意しましょう。歩く液体ともいえる猫は、少しでも隙間があればすり抜けてしまいます。
120個入りを購入しましたが、3か所つけ終わるとほぼほぼ余りませんでした。設置するスペースにもよりますが、想定よりも多めに準備したほうが間違いありません。
それとマウントベースは、粘着テープなしが断然おすすめ。屋外なので直接外壁や手すりに貼らないと、剥がれやすくなってしまいます。私は間違ってテープ付きを購入してしまったのですが、それを取り除くのに3時間くらいかかりました(泣)
上手なネットの張り方は?
汚れた面に貼ると粘着が弱まってしまうので、まずは設置したい個所をきれいに拭きましょう。半年ほど掃除をさぼってベランダが砂まみれになっていたため、この機会にすべて水洗いしました。
マウントベースの後ろにボンドをつけて、20cm程度の感覚で貼っていきます。きっちり並べたい人は、目印などつけておくとやりやすいかもしれませんね。ボンドが手につきやすいので、ゴム手袋などをはめながら作業するのがおすすめです。
ウルトラ多用途SUは2~3分で固まり始め、実用強度は1時間後、約24時間で完全硬化といわれています。しっかり乾かさなとネットを張っているときに剥がれしまうので、私は3~4時間程度放置。晴天だったことも相まって、これくらい時間が経つと驚くほどガチガチでした。
ネットは切らなくても、結束バンドで束ねながら縛っていけばOK。70cm近く余ることもありましたが、カットせずに留められました。逆に端が束になっていることで強度が高まり、隙間ができにくくなりますよ。
結束バンドは、外に向かって刺していきます。手順はとくに決まりはないですが、利き手側の上から留めていくとやりやすいと思います。
引っ張りながら留めていけば、ピンと張ることができますよ。最後に、余った結束バンドの端をハサミやニッパーでカットしたらおしまいです。
掃除の時間や途中のボンドを乾かす時間も含めると、朝9時からスタートして、出来上がったのは夕方くらいでした。
布団を干すためにはどうしたらいい?
お天気のよい日は、布団を手すりにかけて干したいときがありますよね。そういった場合は、あらかじめ手すり側のネットは結束バンドを使わず、ひもで縛って固定しておきましょう。こうすることで、いつでも手軽にネットを外して布団を干せますよ。干し終わったら、またひもで縛っておけばOKです。
賃貸の人は注意!
今回ご紹介した方法は、ボンドを使うのでマンションやアパートなどの賃貸にはおすすめできません。ウルトラ多用途SUなどの弾性接着剤は、固まったあとカッターナイフなどでそぎ取ることもできるようですが、完全にきれいな状態に戻すのは困難かと。ベランダの手すりや壁を傷つける恐れがあります。
また賃貸では火災時の逃げ口の確保が必要なので、猫が脱走すると思われるスペースをすべて塞ぐのは難しいと考えられます。
そういった場合はベランダの脱走口を防ぐよりも、ゲージを外に出したり、100均のワイヤーネットを組み立てたりして、遊べる小さな部屋を手作りするのがよいかもしれませんね。
まとめ
時間はかかりましたが、オーダーだと4万円以上かかるところをたったの7,738円でできて大満足です。
早速おちびさま達とベランダで戯れましたが、2人とも初めての風景に大興奮(笑)景色や風をダイレクトに感じながら、目をキラキラさせて探索している姿に頑張ったかいがありました。夏真っ盛りの換毛期だったこともあり、ベランダでブラッシングもできてよかったです。(掃除が楽!)
以前は、洗濯物を干すたびに脱走されそうになってヒヤヒヤしましたが、今後はそういった心配もご無用。ずっと憧れだった猫とのBBQも、ようやく叶いそうでこれから楽しみです。
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