ベンガル猫に決めたきっかけ。猫アレルギーでも飼いやすい猫とは

日常
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ねるこ

タイトルからもわかるように、私がベンガルを選んだ理由は「猫アレルギー」があったからなんです。

当時、猫をどうしても飼うことを諦めきれずにネットで調べていたところ、猫アレルギーでも飼いやすい猫の1種が「ベンガル」だということを知りました。そこで、実際に飼ってみてわかったことをまとめました。

この記事でわかること
  • 猫アレルギー人がすべき事前準備
  • 猫アレルギーと上手に付き合うための対策
  • ベンガルを飼ってみてアレルギーは出たのか

私と同じく猫が大好きだけど、「アレルギーで猫を飼うことを悩んでいる」そんな方に向けた記事になります。ですが、決して猫を飼うことを推奨している記事ではありません。

「無責任な行動」は、大切な愛猫に深い傷を負わせてしまいます。そのことだけは絶対に忘れないでほしいのです。

とは言え、何か解決するためのヒントになってくれたら…と思いこの記事を書いています。

ベンガルに決めたきっかけ

冒頭でもお伝えした通り、ベンガルは猫アレルギーでも飼いやすいという理由から決めました。実は猫アレルギーが出にくい猫にはいくつか種類があります。

アレルゲン物質が少ない猫種

アレルゲン物質の生成が少ないので飼いやすいと言われています
  • サイベリアン
  • ロシアンブルー
  • バリニーズ

アレルゲン物質を溜めにくい猫種

毛が短い、抜け毛が少ない、グルーミングが少ないなどの理由から、アレルゲン物質が溜まりにくいと言われています
  • ジャバニーズ
  • ベンガル
  • オリエンタルショートヘア
  • コーニッシュレックス
  • スフィンクス
  • デボンレックス

ベンガルは短毛種なので「抜け毛&グルーミングが少ない」という理由から、猫アレルギーの人でも飼いやすいそうです。

ワイルドなヒョウ柄に魅了され「いつか飼ってみたい」という願望もあったので、私はこの中なら迷わずベンガル一択でした。

アレルギーを引き起こす原因と間違った知識

お恥ずかしながら実は私、掛かりつけの先生から話を聞くまで、ずっと猫アレルギーは「猫の毛」が原因だと思っていました。そのため、毛のない猫なら飼えるのではないかと、本気でスフィンクスを検討していたほどなんです。

毛のない猫スフィンクス

しかし、猫アレルギーの原因は猫の毛から起こるのではなく、猫の毛についてる「フケ(Fel d1/タンパク質)」から引き起こされることを教えてもらいました。このタンパク質は、猫のフケ・汗・唾液・排泄物などに含まれています。

アレルゲンの正体=猫のフケ・汗・唾液・排泄物に含まれている「たんぱく質」

エコル

つまり、僕らに毛があってもなくても関係ないんだ!

猫アレルギーの症状について

猫アレルギーの自覚は昔からあったのですが、検査を受けてはっきりしたのはつい最近のことなんです。

実家に愛猫がいたのですが、触るととにかく目が痒い、充血して白目がブヨブヨに…。くしゃみ・鼻水が止まらないッ!また、猫を3匹飼ってる友人の家に泊まった日には、いつも夜中に呼吸困難に。息が吸いにくくてゼーゼー、ヒューヒューと変な音が喉から鳴って眠れなくなりました。

元々気管支が弱いこともあり当時はまさか猫アレルギーだとは思っていませんでしたが、歳を重ねるに連れ、いつもこのような症状がでる時には「猫と戯れた後だ!」ということに気付いたんです。それからは、「たぶん私は猫アレルギーなんだろう…」と、大好きな猫を飼うことを諦めていました。

数年後、ひょんなことで行った病院でのアレルギー検査で明確になりました。

ちなみにアレルギーは今のところ完治するための治療法はなく、症状を抑える「対症療法」しかありません。

一般的な猫アレルギーの症状

一般的な猫アレルギーの症状にはこのようなものがあります。

下に行くほど重症な傾向アリ
  1. 目のかゆみ・充血・腫れ
  2. 鼻水・くしゃみ・ムズムズ
  3. 蕁麻疹
  4. 呼吸困難(息苦しい・ゼーゼー・ヒューヒュー)
  5. 下痢
  6. 吐き気
  7. めまい・動悸

私は主に、①目・②鼻・④呼吸の症状があります。

アレルギー検査の結果では、「クラス2」と診断されました。

アレルギーは「クラス1~6」まであり、数字が上がるほど重症な傾向にあります。しかし、クラス1でも呼吸困難・吐き気・めまいなど重篤な症状を引き起こす人も中にはいます。

私は基本的に1匹だったり、お掃除が行き届いてるおうちでは、目が痒くなったり鼻水が出る程度です。しかし、猫の頭数が増えるほど、呼吸困難の症状も出ることがあるため、クラス2しては重い方?なのかもしれません。

重度の違いは人によって様々なので注意が必要です。

お迎え前の事前準備

私が猫を飼うと決めてから、事前に「掛かりつけの医師」に相談しました。

なぜなら実家を出てから一度も猫と一緒に暮らしていません。実際にお迎えした時にどれくらい症状が出るのか…私自身、不安があったのは事実です。

先生には当然反対されました。「飼うならあなたは犬の方がいいと思うよ」なんて言われたり…

でも、私の意志は固まっていたのでそのことをお伝えしたところ、「それなら…」と猫アレルギーと上手に付き合うためのアドバイスとお薬を処方してくれました。この時のアレルギー薬は、飲み薬・吸入薬・目薬のフルセットでした。

ニコル

猫アレルギー専用のお薬ってあるの?

ねるこ

ううん。アレルギーの種類ではなくて、目のかゆみや鼻水とか症状に合わせてお薬が処方されるの。猫アレルギー専用薬ってわけではないよ。

ねるこ

だから、花粉症と同じく市販の「抗アレルギー薬」や「抗ヒスタミン薬」で症状を抑えられる場合があるよ。猫アレルギーが原因ってはっきりわかっているなら、ドラックストアで薬剤師に相談してみるのも手!

その後、もらった飲み薬のおかげで猫を見に行く際も、アレルギー症状が出ることはありませんでした。ペットショップやブリーダーさん宅ではたくさん猫がいるので、万が一に備え、事前に病院で相談しておくと安心です。

猫アレルギーと上手に付き合うための対策

ここでは主治医に事前に教えてもらったアドバイスも含め、私が行ってる猫アレルギーと上手に付き合う方法をご紹介します。すでに猫を飼っている方も、これから飼おうと検討している方もぜひ参考にしてみてください。

こまめな掃除

掃除は大の苦手でしたが、猫を飼うと決めた以上、そんなことは言ってられないので、アレルゲン除去のためこまめに掃除をしてます。とは言っても特別汚れていない限り、掃除機は週に一度のペースでしかかけていませんが、私の場合はこれで今のところ問題なく過ごせています。

換気

浮遊したアレルゲンを追い出すために、こまめな換気も効果的です。排泄物にもアレルゲンは多いので、猫トイレ近くの窓は必ず開けて換気するようにしています。

猫をお風呂に入れる

先生からのアドバイスでも週1回など、こまめにお風呂に入れることを勧められました。アレルゲン除去にはかなり効果的のようです。

しかし、ブリーダーさんからは「お風呂の入れすぎは猫に負担もかかるし、逆にフケが出るよ」とも言われました。私も猫の体に負担はかけたくなかったので、特別なことがない限りお風呂には入れてません。(ただ、うちの子達は水遊びが好きでそれはそれで苦労してます…笑)

まだ試したことはありませんが、猫用のドライシャンプーなども使ってみようと思っています。

空気清浄機

こちらも先生からのアドバイスで、とにかく1部屋に1台くらいの勢いで空気清浄機は置いた方が良いと言われました。浮遊したアレルゲン除去には優れているようです。

実は使っていた空気清浄機が古くなり処分してしまったので、今後新しく購入予定です。さすがに1部屋に1台は無理なので、猫も人も過ごす時間が長いリビングに置こうと思っています。

カーペットを敷かない

床の傷も防げるし、本来なら全面に敷きたいところですが、繊維の間にアレルゲンが溜まりやすいのが難点です。そのため、我が家では最低限のところにしか敷いていません。

また、カーペットは念入りに掃除機を掛けるようにしています。

ブラッシング

毛が抜け落ちる前にブラッシングすることで、毛についたアレルゲンの広がりを事前に防ぐことができます。特に季節の変わり目で起こる「換毛期」には、念入りにお手入れすると良いです。

ただ、実家にいた猫と比べると、ベンガルは本当に抜け毛が少なく驚いています。なので、今のところ我が家ではほぼブラッシングはしていません。お風呂に入れる前やなんとなく抜け毛が多いかな?と感じたときにする程度で済んでいます。

手洗いうがい、触ったあとに目を掻かない

とにかく手洗いうがいは重要です。触った後そのまま顔や目を擦ろうものなら大変なことになります。

猫好きには辛いですが、もふもふに顔埋めることも我慢しています。(それでも我慢できなくてたまに顎ですりすりしちゃいますが…苦笑)

また、排泄物にアレルゲンが多いので、私はおしっこやうんちを片付けていると強くアレルギー症状が出ます。掃除が終わったら、必ず手洗いうがい、少し手間ですが鼻周りや顔まで毎回一緒に洗うようにしています。

これらを意識するようになってから、目の症状はほぼなくなりました。

進入禁止・避難場所を作る

お迎えを決めてから寝室がある2階は、避難場所として進入禁止で柵を付けました。布団などの繊維にはアレルゲンが溜まりやすいので、避難場所にするなら寝室をおすすめします。

ワンルームだと難しいかもしれませんが、2部屋以上あるなら必ず避難部屋を確保しておくと、いざというときにも安心できますよ。

第一はアレルゲンを除去すること

猫アレルギーの症状を引き起こす原因は猫から出るタンパク質です。掃除・換気・手洗いうがいなど、とにかくこの「アレルゲン(タンパク質)を減らすことが重要」です。

実際にベンガルを飼ってみた結果

我が家ではベンガルのオス・メス2匹をお迎えしましたが、結論から言うとアレルギーの症状は出ます。ベンガルだから全く出ない、なんてことはありません。

我がにゃんずを診た獣医師の先生にも、「ベンガルがアレルギーが出にくいなんて聞いたことない」と言われました。確かにアレルゲンの生成が少ない品種はいるようですが、アレルゲンがゼロではないのです。

「猫アレルギーでも飼える猫!」など、安易なネット情報だけを鵜呑みにして飼うのは危険です。

肌間ではアレルギーは出にくいと感じた

グレーの毛玉で可愛い実家のオス猫(サバトラ)。ベンガルよりもわずかに毛が長い

ただ、実際にベンガルを迎えてみて、実家にいたオス猫ちゃんよりもアレルギーが出にくいとは感じました。ベンガルはかなり短毛なためか、抱っこしてもほぼ洋服に毛が付かないくらい抜け毛が少ないです。

そのため、確かにアレルゲンが浮遊しにくいのはあるのかもしれません。

ずっと猫を飼うことを諦めていましたが、今ではベンガルを選んで本当に良かったと思っています。毎日2匹の可愛いモフモフ毛玉に囲まれて幸せです。

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