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猫砂のおすすめは?猫飼いが教える種類や選び方

ベンガル猫が猫砂を掘る日用品
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紙製・鉱物・おからなど、さまざまな種類がある猫砂。できることなら愛猫ちゃんが快適に使えて、お手入れが楽なものを選びたいですよね。しかし、種類が多すぎてどれを選べばいいのか、アレコレと頭を抱える猫飼いさんも多いはず。

そこでここでは、

  • 素材ごとのメリット・デメリット
  • 猫ちゃん・飼い主さんの悩みに合わせた選び方

をご紹介します。

ねるこ
ねるこ

猫は生涯、猫砂の目と鼻の距離で排泄をし、お手入れの度に手足についた粉塵を舐めることになります。安全性もしっかり見極めたいですね。

猫ちゃんの性格や環境ごとに重視する点は変わりますので、私の経験をもとに猫砂ジプシーを乗り越えるお手伝いができれば幸いです。

素材ごとのメリット・デメリットを知ろう!

ベンガル猫がトイレ中
おからの猫砂でふんばり中のニコル氏

猫砂の素材は、大きく分けて「紙製・鉱物・おから・木製・シリカゲル」の5種類。それぞれの固まりやすさや消臭力にも違いがあるので、まずは素材ごとの良し悪しをきちんと把握することが大切です。

軽量・安価でお財布にやさしい「紙製」

軽くて持ち運びのしやすい紙製は、女性でも扱いやすいのが魅力。安いものでは500円程度で購入でき、多頭買いのご家庭でも費用の負担を減らすことができます。トイレに流せることも特徴の1つで、ゴミ捨て日までニオイに悩まされることもありません。

ただ紙砂を愛用していた経験からお伝えすると、軽いがゆえに飛び散りやすく、ホコリが舞いやすいのが難点。一生懸命カキカキする子では、トイレ周辺の棚まで真っ白…なんてことも。1度にたくさん流すとトイレが詰まってしまうこともあるそうで、流す量には注意が必要です。

自然の砂に近い感覚で猫に好まれる「鉱物」

ベントナイトを原料にした鉱物性の猫砂は、本物の砂に近い感覚で猫に好まれやすいのが魅力。違和感を感じにくいので、もともと外で暮らしていた保護猫ちゃんでも心地よく使うことができますよ。凝固力が高いこともあり、固まった猫砂をきれいに取り除けます。

ただとても重いので、お出かけについでに買うのは大変。また粒が小さいことで、粉塵がかなり舞います。通常の使用量であればベントナイトに有害性はないとされていますが、長年吸い続けることで喘息などの健康被害も報告されているため、慎重に検討してください。

食品から生まれた安全性の高い「おから」

大豆から作られたおからは、口に入れても安全性が高いのがポイント。グルーミング時に手に挟まった猫砂を食べてしまっても問題がないことから、わが家では最終的におからで落ち着きました。ホコリも経ちにくく、トイレに流せるので捨てやすいのもメリットです。

ただ重たいので保管が大変なのと、おから独特のニオイが強いので好き嫌いがはっきり分かれます。正直鳥小屋?のようなニオイに衝撃をうけ、慣れるまでにかなり時間がかかりました…。(笑)それと開封してすぐはしっかり固まりますが、徐々に凝固力が弱くなってしまうので湿気が多い時期は崩れやすいです。

自然な香りが楽しめる「木製」

ひのきやおかくずなどを利用した木製は、木材特有のナチュラルな香りで受け入れやすいのが特徴。自然由来なのでおからと並び、安全性の高い猫砂といえます。燃えるゴミ・トイレに流せるタイプもありますよ。

ただし、ほかの素材の比較すると固まり方がゆるやかなので、片付けの際に崩れてしまうことも。なかには固まりをよくするために、ベントナイトが混ぜられた商品があるので、選ぶ際は必ず原料を確認してください。なかにはなんともいえない香りの木製もあったので、商品によってニオイの差は大きのかも?しれません。

消臭力に優れた「シリカゲル」

脱臭剤としておなじみのシリカゲルは、抜群の消臭効果を発揮します。主にシステムトイレに使用する猫砂ですが、こまめに片付けられないときでも部屋にニオイがこもりにくいのがよいところ。固まるタイプの猫砂の下にシリカゲルの猫砂を少量入れれば、消臭力を高めることもできますよ。

しかしほかの猫砂と比べて価格が高めなぶん、ランニングコストがかかりがちなのが欠点。猫の足裏にくっつくいてしまうことが多く、神経質な子だと嫌がって使わなくなることもあります。水晶などと同じ物質で毒性はないものの、誤って口にすると腸内で炎症を起こすリスクもあるので使用時には注意してください。

お悩み別!重視するポイントで猫砂を選ぼう

それぞれ素材の長所と短所がわかったところで、今度はお悩み別にぴったりの猫砂の選び方をご紹介します。重視ポイントに合わせて、快適に使えるものを選びましょう。

自然な感触を求める猫ちゃんには「鉱物系」

自然の砂に近い感触は好きな子には、鉱物系がおすすめです。猫がトイレのふちやへりをカキカキしたり、トイレのへりに足をかけて排泄したりするのは、トイレを気に入っていないサインといわれています。

また、トイレ以外の場所で粗相が続く場合も、トイレに不満がある可能性が。猫砂が汚れている、量が少なすぎるなどいろいろな原因が考えられますが、猫が好む猫砂に見直してみるのも1つです。

猫砂を食べてしまう恐れがあるなら「おから・木製」

ベンガル子猫がトイレで遊んでいる
システムトイレの紙砂で遊ぶ幼き日のエコル

手足についた猫砂を食べても安全なものを選ぶなら、おから・木製から検討してみてください。とくに、子猫の時期はトイレの中で遊んでしまうことも多く、遊びの延長で猫砂をカミカミすることがあります。わが家でも子猫の頃、うんちの中から紙の猫砂が出てきたことから、猫砂を見直すきっかけになりました。

ただ、おから特有のにおいを食べものと勘違いして食べてしまう猫がいます。そういった場合は、万が一食べてしまっても安全な木製の猫砂を選びましょう。

松やヒノキには、柑橘類に含まれるピネン・リモネンなど猫が中毒を起こしやすい成分が含まれています。そのため木製を選ぶときは猫にやさしい100%天然スギを使用したものがおすすめです。

砂の飛び散りを抑えたいなら、粒の大きさ・重さに注目

猫砂の大きさ比較
左からおから・木製・紙製。商品ごとに粒の大きさはいろいろ!

猫砂は粒が大きく、重くなるほど飛び散りにくくなります。たとえばふわふわと軽い粒だと、猫の毛に絡まりやすいので注意。また玄関やキャットタワーなどトイレと離れたところに猫砂が落ちているのは、粒が小さくて肉球に挟まりやすいことが原因です。

しかし、ここで大事にしたいのが猫の気持ち。粒が大きなものは砂利で排泄と近い環境になるので、猫にとって気持ちのよいものではありません。また、重たい猫砂は砂をかくときに力がいるため、シニアの猫には負担になってしまうこともあります。私たち人間だって、重たい猫砂は運ぶのが大変ですよね。

できるだけ違和感が少ないよう粒は小さめで、ほどよく重さがあるものが理想です。猫ちゃんと飼い主さん、双方の要望のバランス取れたものを選べるとよいですね。

粉の舞いにくいものを選ぶことが大切

ベンガル猫が猫砂を掘る
やや粒の小さめなおからに変えてから、ほりほりの勢いがアップ!

不純物を極限まで取り除いたもの、ペレット状に加工されたものなど、粉やホコリが立ちにくいよう工夫された商品を選びましょう。粉塵が舞いやすいとお掃除が大変ですし、何よりもその粉を10cmの距離で吸い続けている猫ちゃんの健康が気になりますよね。

ねるこ
ねるこ

わが家では、おからの猫砂をふるいにかけてホコリや粉を落としてから使用しています。

粉が舞いにくいと謳っているものでも、湿気によりすぐにボロボロになってしまう商品もあるので、やはり実際に使用した人の口コミを参考に選ぶのがおすすめですよ。

まとめ

おからの猫砂
おからでも開けたてはガッチリ固まる!

猫砂のバリエーションは豊富で、自然の砂に近いもの、消臭効果の高いもの、水に流せるものなどさまざまなものがあります。それぞれの素材に良し悪しがあるので、完璧な猫砂を見つけるのは難しいかもしれません。

だからこそ、何を重視したいのかで絞っていくことが大事。固まる力は徐々に弱まるし、ニオイに慣れるまで苦労しましたが、粉を吸い込んだときの安全性を重視してわが家ではおからを選択しました。

猫ちゃんの性格と飼い主さんのライフスタイルから、お互いが快適に過ごせる猫砂を見つかることを祈っています。

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